京友禅の魅力   No 2/2

チョーク湯のし
湯のし

蒸しあがった生地はしわがよっていてこれをきれいに湯のしをします、チョーク湯のしとは生地に残った不純物(糊、布海苔、等)のために擦ると生地に白い筋がでます、これを防ぐための加工です、生地を整えるためには羽縫いを正確にしておく必要があり いろんな組織の生地があり永年の経験と感により生地の張り具合を調節します
生地を柔らかくする柔軟加工や撥水加工、紬生地の地入れ、等も湯のし屋さんの仕事です、特に仕立て上げてからの着物のしわは見栄えも悪く嫌われます、これを防ぐためには仕立てる前に柔軟という加工をすることがありますが今度は、スリップ(生地が寄ってしまう、目が張るともいう)が起こり易くなります、
本来は着物を何回も着て柔らかくするのがいいと思います 湯気の中を生地が大きなローラーに挟まれて流れてゆきます
染め上がり染め上がり
紫とグレイと茶が混じった格調高い濃い目の地色が染まって美しい糸目がくっきりと浮かんできました この時点(チョーク湯のし)までくるとほぼ全体の仕上がりが見えてきます 思ったよりも重厚感があり迫力が出ました、あと金加工と刺繍を残すのみです、

初めて使った松岡姫の生地は染めつきもよく絹独特の光沢も出てしなやかで高級品を染めるには最適な生地だと確信できました、このように濃い地色に染めると着物に個性が出てきて薄色のように誰にでも似合うような着物を作ることは出来ません、また現在販売の主流の展示会販売では着物が傷みます(薄い地色は摺れや皺などの痛みが目立ちません) そんな理由から濃い地色の訪問着や色留袖は避けられてほとんど作られておりません
 特に濃い地色の色留袖は色留袖の基本である紋がきれいに抜けませんので別誂えすることになります                                   
地直し
地直し

着物を製造するためには染色補正の知識と技術は欠かせません、それはどんな熟練した職人さんでも一点のミスもなく仕事をするのは不可能だからです、ここでは生地についた汚れや、シミ、擦れなどを補正します、また地色を染めた時の色ムラもここで補正をします

このときの補正に使う染料は酸性染料の他にアクリル系の水性染料を使います、染色補正にも各職人さんが修行をされた修行先に系統があり同じ補正でも技術が違います
染色補正やシミ落としの仕事はどのような状態の着物が来ても対処しなければならず経験がものを言います、どうして付いたか解らないようなシミや古い弱地は専門家でもやってみなければ解らず、お客様には理解をしにくい所ですがお金をかけたから良くなるというものでもないのです、現場を見ているとまるで手品のようにシミが消えてゆき、いつまで見ていても見飽きません。
要注意
14人を越える職人さん達に仕事を出していると 出来上がった着物を受け取るときに注文した仕事の他 にシミやミスに気が付くことがあります、余程の事(補正不可能)がない限り責任を追求をすることはありませんが、トラブルの予防と対策は仕事を出した方がたてるものです(仕事を依頼するときは小学生に頼むように分かり易く念を押し確認すること、おかしな話ですがほとんどの職人さんはミスを犯してもまず責任は取りません、職人さんのほとんどは個人で資金力も余りありません、プロ同士の話でも「常識やろ?」「そんなこと聞いてない!」というトラブルを見聞きしたことがあり、新作の生地等を使うときには特に注意をする必要があります 
トラブルの解決手段として「京都市染色試験場」を利用することがあります。
金彩加工
松竹梅訪問着金糸目

ポイントとなるところの松葉の柄の葉と葉の間に極細の筒で金糸目を引きます、前回の茶辻の柄の様な金砂子使うときにはエンブタという半透明フィルムを柄に貼り付けて柄ところをカッターナイフで切り抜いて柄以外のところに糊を引き本金箔を貼り付けます、生地を切らないように神経を使うところです、本金箔をくっつける糊ですが以前は膠を使用していましたが現在では樹脂糊、または水性の糊を使用しています、水生の糊は洗い張りをすると取れることがあり樹脂糊は揮発を使用してシミ落としをすると剥がれます(もちろんどちらの加工方法でも補正は出来ます)拡大写真をご覧ください糊糸目の間に金糸目がきれいに引いてあるのが解ります

金箔の種類は一概に本金箔といっても色々なランクがあり(24Kから1号〜4号)値段も光沢も違います、金箔は色柄や年齢に合わせて使い分け本金箔の穏やかで上品な光沢は見る人の心を引きつけます。

写真をクリックするとクローズアップ写真を見ることが出来ます。
太い青字をクリックすると写真を見ることが出来ます
刺繍
刺繍

染色加工と並び仕上げといわれる最終工程です、上前と下前の後ろ、胸等、ポイントとなるところに刺繍を入れます、この訪問着のように友禅(柄)がしっかりとしてある着物にはあまりたくさん刺繍
は入れません、柄が引き立つように、友禅を引き立てるように、補助的な入れ方をします、
美しく彩色されお化粧の施された糊糸目の美しい訪問着が姿を現しました、(黒留め袖や色留め袖は訪問着より豪華さを演出するために刺繍はたくさん入っています)
仮絵羽
仮絵羽

ここまでの加工先はほとんどが個人経営の職人さん達です、仕事場は2階の狭い部屋でコツコツと手作業で進められています、先日、金彩工芸の職人さん宅から帰ってくると純金箔が髪に付いて来て驚
きました、 
染め上がった反物は湯のし(上げのし)をかけて仮絵羽(上げ絵羽)に仕立てて全体をよく点検します、写真では細かい柄や生地の光沢が表現されませんが重厚感があり高級品の雰囲気は出ていると思います、 当店のオリジナル商品の完成です。超高級品を目的にして悉皆をしていると腕のいい職人さんの所へは業界トップといわれる問屋さんへ納める着物や皇室の方がお召しになる着物が加工に来ています、 超高級品は取り扱う悉皆屋さんも問屋もすべてが一流のレベルを流れ、中級品や値頃品と交わることの無い流通をしています 
写真をクリックするとクローズアップ写真を見ることが出来ます
餅糊の友禅の特徴
ここまでのすべての加工工程が水を介して行われるために生地が傷みません(生地に絹独特の光沢が出ます)、ゴム糸目のように石油系の溶剤(揮発)で洗うと生地の油分がとれて手肌と同じように生
地が肌荒れを起こします、全身を石油で洗わないので同じ手描きでも餅糊の友禅は色の発色が自然で透明感があり美しく染まります
餅糊を使った友禅は色の堅牢度が高く糸目が筆で描いたような線(かすれが出ます)になり繊細な表現ができます、

ゴム糸目の線よりわずか黄みを帯びた線になり仕上がりがソフトで上品です。この染め上がりの雰囲気を求めて扱いにくい餅糊の友禅を手がけました。

左の項目に
要注意と書いてあるところがあります どんなに熟練し悉皆に精通していても避けては通れない現象(不安定な要素、予期しない出来事)が起こります、そんなところに要注意と記載しました  当店の制作、餅糊を使用した手描き京友禅の証として私の落款を下前の衽に入れています

余談
「悉皆しっかい、厄介やっかい」悉皆はひとつミスをして後手に回ると後々尾を引いて苦しむためにこんな言い方することがあります
制作意図 たくさんの色を使った友禅染めは高級品も廉価版も数多く出回っておりますが、この「松竹梅」のような糸目を中心にした訪問着は見たことがありません  理由はこの糸目を引ける腕のいい職人さん
がいないということです 

きれいに引けた糸目も友禅を挿すと餅糊の糸目は防染という染料をはみ出さないための補助的な役割しか満たしません もちろんこれはこれで切れ味のいい着物が出来ますがより一流の糸目職人の腕を
引き立てるにはこの「松竹梅」のような(骨上げ)といわれる線上
げが最適です 

値段が安く求めやすい着物は市場に山のごとくに氾濫しています、しかし本当の京友禅の魅力を引き出すのは各職人さんたちの技術の結晶で、時間をかけて一つひとつ仕上げてゆくのが京友禅の本来の
姿です、

この「松竹梅」を染めるのにあたり加工代が高くなっても、腕のいい一流の職人さんを使い、とにかく丁寧に細かく手を入れること 本物の材料を使用して超高級品に仕上げることに留意しました、

ここに紹介しました着物は当店のオリジナル商品(図案からのオーダーメイド)です、親から子へと安心して譲れる着物、 どこまでも本物にこだわる人に製造直売だからこそ出来る値段で提供してお
ります 
お誂え手順(手描きの付け下げ、訪問着、色留袖、黒留袖、
振袖、七五三の着物、熨斗目) まず柄の選定を終えた後(
柄の選定には参考に過去の作品集や写真、図案等をご覧に
入れます)
1 : ご指定の身丈、身幅、柄丈を参考に図案を紙に描いてご覧に
入れます
2 : 使用する生地を選定します(生地はトラブル防止のために当
店で用意します)白生地:浜縮緬河藤7号、丹後縮緬、新小
石丸、伊と幸ブランド松岡姫等をご予算に応じて使用します
3 : 白絵羽に縫って下絵描いてお見せします
4 : 地色と彩色の色を相談し、決定します
5 : 必要に応じて彩色をした状態の生地をご覧に入れます
6 : 地色を引き染めをしてご覧に入れることができます(蒸し上
がりの状態で湯のしはしていません)
7 : 水洗をして湯のしをした後、(出来上がりに近い状態)金加
工と刺繍についてご相談します
8 : 染め上がり完成品を仮絵羽にしてご覧に入れます
9 : 仕立上がりまでの日数は柄の重さにもよりますが約3ヶ月ほ
ど掛かります
10 : 最初に商品代金はお見積価格の半額をお支払い頂き残り
は染め上がり後にお支払いください ご指定の家紋を糊伏せ
をする時や寸法を指定される時はお見積価格の半額をお支払
いください 染め上がり後残りをお支払いください
 
既製品(染め上がりの市販品)は身幅が前幅6寸5分後ろ幅が8寸と決まっており痩せた人や肥えた人には対応しておりません、また背の高い人にも生地幅や着丈が対応しておりません、ご自分の身幅
に合った寸法ですっきりと着こなして差をつけて見ませんか?呉服のお買い物に慣れた人にとってはご自分の寸法でお好みの柄の別誂えが究極のお買い物方法です、 日本が世界に誇れる伝統工芸の美(本物の餅糊を使用した手描きの京友禅)に直接触れてみませんか? 図案、糸目、友禅、金彩加工、仕立て、共に技術的は最高級です  呉服業界の最高級の着物を是非お誂えください、超高級品がお手頃で手に入りなおかつ本物の京友禅の品質を見る目までが手に入ります
あくまでも本物にこだわり、生地も染めも最高級品が欲し
い思っている人は迷わず下記のここをクリックから当店へ
アクセスしてください 今まで見たことのないような美し
い糸目の京友禅をお届けします  あらゆる悉皆に精通し
たスタッ(熟練をした職人)と共に皆様のご注文をお待ち
しております

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