貝具柄振袖,お誂え,古典振り袖,別染め,餅糊">

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下絵
貝具振り袖下絵 1: かなり細かく重い下絵で写真には綺麗に写っていません 古典の柄の中から「貝具」の柄を細かく丁寧に描きました 今回は餅糊を使用して超高級品に仕上げる予定です
柄がかなり細かく入っておりますので地色は薄色にしても迫力が出ると思っています

製作途中に注文が入れば注文主の好みに合わせて地は替えます 

この振り袖は餅糊を使用して染めますで琴の柄のような草稿は作りません 直接生地に青花(化学青花)で図案をを描きます

糸目「餅糊」

2: 赤糸目といわれる「蘇芳」を餅糊に混ぜた糊を使っています この写真も柄が細かいために綺麗には見えていません 写真下の拡大写真をご覧下さい この次の工程は糊を生地に定着させ友禅を挿すための「友禅地入れ」です

3: 友禅地入れ 糊を置いた上記の生地にフ糊と豆汁を混ぜた液を塗布します 糊が少し生地に溶け込ん防染め効果を発揮します これで色が挿せます

友禅地入れ
彩色          

4: 糸目が細かく重い彩色でしたので時間がかかりました 友禅師さんもたくさんの仕事を抱えておりこの振り袖だけに時間をかけることが出来ず遅くなりました

5: 地色は肌色かかったピンクに少しベージュが混じった柔かく上品な明るい地色です 彩色の後はこの彩色を定着させるために友禅蒸しに出しています 

彩色の全体画像

お誂えの場合は振り袖でも紋を入れることがあります振り袖のページに掲載している紀子様の振り袖に紋が入っているのが見えると思います 紋を入れるときにはここまでの工程の間に入れることになります

伊と幸の生地

使用した生地は前回と同じく「伊と幸」の緞子生地で地紋は古典の定番の卍紋です
彩色上前 上前金彩加工
地色が染まりました 明るく上品なアイボリー系ベージュです  これから金加工〈本金)を施します しなやかで華やかで上品な振り袖を目指しております この次の加工は金彩加工です 餅糊の糸目は地色に溶け込んで線がぼんやりとしています、市販されていないお誂えの優しい振り袖になります  薄い地色にすると派手さや豪華さが出しにくいためにどうしても柄はたくさん入れることになります
ほぼ出来上がりました 金糸目、本金箔を施して後刺繍は貝具の周りと中心の花紋のところを金駒でくくって出来上がりです 糊糸目本金箔手描き京友禅の高級品の振り袖の染め上がりです   超高級品もこのようにして染めると展示会の約半分の値段で届けられます  仮絵羽が出来たら全体をUPします 型糸目の似たような振り袖が安く市場に出ていますが2つ並べると差は歴然としています、同じ手描きでも餅糊を使った振り袖は色の発色が澄んだ綺麗な色がでています

ネットでの地色の表現が難しく色見本
http://uic.to/support/topic/cgi/color.html
の一列目#FFf5EEに近い色です
4月20日完成しました                 全体画像1    全体画像2
この振り袖は販売しました  ご注文は同色同柄はお受けできませんが色違いはお受けいたします
次に創る振り袖は「檜扇柄」を予定しています
本金餅糊手描き京友禅「貝具柄」の製作過程